2010/01/15
長編、後半部に入る

去年から執筆を続けている『華竜の宮』の執筆が、後半部に入り、日々、進行中です。
執筆も後半に入ると、ああ、もうこの物語を、閉じてしまわなければならないんだな……と、一抹の寂しさに襲われます。
面白い本を読んでいるとき、もったいなくて読み終えられない――という気分になることがありますが、それと似ています。
書き終えると、この物語世界から離れてしまうことになる。仕上がった本の形で再読するのと、執筆中に「物語の中にいる」のは、全然感覚が違います。
しかし、書き終えないと本にできないので、作者は、終結に向かって進むしかないのです。
物語を終えることは、仮想的に死ぬことと同義なのかもしれません。
けれども「いったん死ぬ」からこそ、その物語は「種」となって読者の心に届き、各々の読者にしか見えない形で、大きく花開くのでしょうね。
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